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はじめての岡本綺堂(おかもと きどう)




oka1.jpg半七捕物帳moto2.jpg
新歌舞伎kaichu3a.jpgミステリー
怪奇
do02.jpg小説・随筆ki.jpg


岡本綺堂って、どんな人?

岡本綺堂は、明治5年、江戸・徳川幕府の旧御家人の家に生まれ、麹町育ちの江戸っ子です。
新聞記者生活をしながら、歌舞伎作家(戯作家)を志望しました。また、劇作以外にも、半七捕物帳などの探偵小説や、ミステリー・怪奇小説なども書きました。




やっぱり半七捕物帳……ですかぃ。

岡本綺堂といえば、何といっても半七捕物帳ですよね。江戸の町を歩くシャーロック・ホームズという発想でした。父の代からの英国公使館勤めで、英国・ロンドンに因縁はありました。68とも69とも数えられる作品があります。リストや背景などは半七捕物帳シリーズ




歌舞伎も書いているんですか?

    「濁りに沈んで濁りに染まぬ、清い処女(をとめ)と恋をして……」
      ―鳥辺山心中(大正4年)
なかなか決まったセリフでしょう。劇作家つまり「梨園詩人」ですね。「1枚、2枚……」と数えるので有名な「番町皿屋敷」をはじめ、「修禅寺物語」「鳥辺山心中」「箕輪心中」など今日までも上演されつづけている人気作品があります。綺堂の本領はここにあります。160以上も歌舞伎作品を書きました。ポスト黙阿弥でした。
 こちらもご覧下さい 岡本綺堂の歌舞伎作品は「綺堂もの」とか新歌舞伎ともいわれます 綺堂物初演リスト

「団菊左」を見た、同時代人

市川団十郎、尾上菊五郎、市川左団次などが生きていた明治の歌舞伎の黄金時代、それ以後のポスト団菊左の時代を見つめました。また、オッペケペー節・新劇で有名な川上音二郎らとの交流もありました。明治の歌舞伎・演劇のまっただ中に居たといえるでしょう。明治の演劇小史 その1&2でちょっと振り返ってみます。




江戸[っ子]自慢はしません。

明治人らしい気骨があふれますが、まじめで心優しい人です(と思います。会ったわけではありませんので)。

  より詳しくはこちらをご覧ください 綺堂年譜




ミステリーも歌舞伎も半七も…読みたい

1冊で読みたい…というのなら、お奨めはこれです。
  岡本綺堂 (ちくま文庫、¥980)

半七あり、劇作あり、ミステリーありで、綺堂の雰囲気がよくわかります。

 じっくり選んで読んでみたいなら、こちらに紹介しました

  ・綺堂全作品リスト
  ・半七捕物帳シリーズは、現在のところ、光文社文庫や春陽堂文庫で全6冊が手に入ります。
  ・インターネットでは、青空文庫から、フリーでダウンロードして入手できます。また、人気のPDA(パームやWinCE)でも読むことができる形式でも公開されています。作品も短めですので、電車で読むには打って付けです。

半七捕物帳以外の作品についてはつぎでも公開しています
  ・綺堂コレクション(半七以外にも、いくつかの作品がダウンロードできます)




ほかにお奨めはありますか?

読物なら『三浦老人昔話』、怪奇ものなら『青蛙堂鬼談』『近代異妖編』があります。随筆や小説、俳句・短歌・漢詩もありますが、残念ながら、現在ではあまり出版されていません。綺堂日記(正・続、青蛙房)もあります。
 綺堂コレクションでは随筆やいくつかの作品を公開しています

半七捕物帳シリーズを書いた人とはどんな人……?と、思ったら
こちらをどうぞ 綺堂年譜




綺堂事物って 何ですか?

 えぇっと…そうですね。岡本綺堂さんがなぜいろいろ書いたかを知りたかったのです。普通には、(綺堂の)江戸へのあこがれとか、ノスタルジア(郷愁)とかで書いたといわれてますけれど、本当にそうだったのかなぁ、って……思ってます。また、半七だけが綺堂ではないんじゃなかとも思っていましたので。
そのうち、綺堂がいたコンテクストとしての明治の頃のことがもっと知りたくなったというわけです。

      * * *
(以下は「On Line Community 小説王国」さんのところでPRのために書いたものを再録したものです)


 「綺堂事物」というサイトをマネッジしております、和井府清十郎といいます。ちょっとPRさせていただきます。

もしかしたら日本のシェークスピア+モアかも……?!

 「綺堂事物」は、わが国初の捕物帳(「半七捕物帳」)というジャンルを作り、「番町皿屋敷」などの歌舞伎の劇作家でもあり、また江戸や明治などのミステリー・怪奇文学作品を数多く書いた、岡本綺堂(1873 - 1939)の作品と明治・大正・昭和初期の時代に関する情報を集めています。

 きっかけは、頑固に自己を貫きながら、サービス精神に溢れる岡本綺堂の個人的魅力と、現代において綺堂は半七捕物帳ばかりではないのではないかという私の疑問がありました。さらに、幕末から明治の社会や東京に注目して、維新政府やその側から見られがちな当時の生活や社会をもっと重層的(多様にという意味です)に知りたい、眺めたいなぁ、という関心を持っていました。
 とくにある作品の中で、「いつの代にもこんなことはあるのでしょうね」と語らせる所に魅力があると思っています。また、綺堂さんは、怪奇物・ミステリー作家としての方が有名ですが、半七捕物帳シリーズに見られるように、基本は科学的ないしは合理的な人ではなかったでしょうか。
 綺堂の作品は、半七シリーズを除けば、ほとんど街で見かけることはありません。古本屋さんの棚に置いてあっても、高価で入手に困難です。あとは、図書館を這いずり回るより他ないのですが、所蔵している所は稀です。純文学に入らないからでしょうか。むしろ、この辺にやり甲斐があるともいえます。発見・遭遇の喜びですね。多作の人なので全部読める自信と機会がありません。またページは個人の趣味によるものですので、自ずと限界はあります。
 週末や休暇の折に、綺堂関連の資料を探して読んで、ウェッブのための作業をしています。なるべくサイト運営者個人の見解が出ないようにして、綺堂さんの生の姿が出るように、当時の生活の一端が感じられるように努めてはいます。
 さて、そこで、ミステリーから、捕物帳から、歌舞伎その他のジャンルから、綺堂さんと遊ぼう、というのがこのメッセージです。シェークスピア+ドイル+アルファ=綺堂さん、といったら大げさでしょうか。


綺堂事物はどこにありますか?

 フリーのウエッブを拝借しております。本業とは別に、素人が趣味で片手間にやっています。こんなところで綺堂事物の原稿を書いたり、htmlファイルや画像を作ったりしています。ちょっと、散らかっています。綺堂さんは、明窓浄机だったそうで恐れ入りや……です。

 どうぞこのページもご贔屓におねがいします


綺堂事物

  店主敬白

           和井府 清十郎





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